雪氷を利用した健康増進の教育・研究

雪氷を利用した健康増進の教育・研究 
(NPO雪氷ネットワーク)

目次

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 雪氷ネットワークでは積雪寒冷地の住民の健康増進、体力向上のための、「雪氷寒冷を利用した健康増進の教育・研究」を事業の一つとしています。その一環として下に述べるような「移動健康・スポーツ科学館」を企画しました。

「移動健康・スポーツ科学館」のご案内

 近年子どもたちのスマホやゲームによる非活動的なライフスタイルと学力低下の関係が指摘されております。積雪寒冷地の北海道においては、体力の劣勢をもたらしている冬季の戸外活動量の減少も克服すべき課題になっています。
 NPO法人雪氷ネットワークでは地域の方々の参加を得て、雪氷や自然を利用した体験学習と健康や体力つくりのための「移動健康・スポーツ科学館」活動を実施して参りました。
 『実施例』を以下にお示します。

 1)  2017年1月「遊雪広場」(場所 北大遠友学舎)、(実行代表 山田知充)
   主  催: 雪氷ネットワーク
   参加対象: 児童、小中学生、父母、地域住民.
 2)  2017年11月.「移動健康・スポーツ科学館」(佐呂間町)
   主  催: 雪氷ネットワーク(実行責任 須田力)
   参加対象: 佐呂間町スポーツ少年団員.
 3)  2018年7月.「健康・スポーツ科学館in北大遠友学舎」(実行責任 須田力)
   主  催:「健康・スポーツ科学館in北大遠友学舎」実行委員会
   参加対象: 児童、小・中学生、父母・地域住民. 
 4)  2020年9月.「移動スポーツ科学館」
   主  催: 雪氷ネットワーク(実行責任 須田力)
   参加対象:「のぼりべつときめき大学」学生.

以上の趣旨をご理解いただき「移動健康・スポーツ科学館」をご利用いただけますようお願いします。興味のある方は、是非下の担当者(須田)にお問い合わせ下さい。尚、この活動は主催者のボランティア活動として行います。

問い合わせ・連絡先: 須田 力(NPO法人雪氷ネットワーク)
〒007-0840 札幌市東区北40条東9丁目1-13
Tel/Fax : 011-752-7217
Email  : sudariki@poppy.ocn.ne.jp

<参考資料>

 

 参考までに,これまで実施した関連の活動概要を紹介します。

雪氷と健康・体力づくりの科学

方法: 授業、講演、公開実験、研究支援など
テーマ 内容
雪かきと健康づくり 雪かきの健康・体力づくりの効果と安全対策
(右)スノーダンプ作業の呼吸循環応答測定
雪道歩行、ランニングの効果
雪道歩行の呼吸循環・筋神経機能向上の効果と安全対策
(右)豪雪地高齢者の雪上歩行の運動強度測定
冬の運動と健康づくり

(右上)スノーシューの有酸素運動の効果

(左上)雪上サッカーの運動効果


雪氷楽会、地域の健康まつりなどのイベントでの実施例

ボート漕ぎ動作に同期してパソコン画面上の氷海をカヌーが進む(士別市ふれあい広場)

 

体内時計正確度テスト
(移動スポーツ科学館」佐呂間町武道館、2017年)

100円ショップの材料でステップ・カウンター製作
(士別市ふれあい広場)

目で見る体温
赤外線サーモグラフィーによる体温分布
(遊雪広場 in 北大遠友学舎、2018年1月)

タッチスイッチを作ってアルプス氷河の運動体験? 
(雪氷楽会in北見2015年9月、北見工大)

車椅子利用者用トレーニング。
手漕ぎ発電機の運動で、ボート漕ぎのバーチャル体験
(士別市ふれあい広場)

尚、地域の健康・体力づくりの研究・教育のサポートも致します。

 大学院生、現場の教員、スポーツ指導者などによる積雪・寒冷地住民の健康・体力づくりに関わる研究・教育の支援を下記のように行っております。支援の方法は、実験、調査集計、参考文献の紹介、発表準備、論文作成などです。ご利用ご相談ください。

雪氷ネットワークが協力し研究をまとめた文献を下に紹介します。

  • 竹内健太郎(士別市体育協会)ほか3名「スノーシューツアーの有酸素運動としての強度」, 寒地技術論文・報告概要集2014.
  • 玉井康夫(士別翔雲高校)ほか3名「雪上ランニングの乳酸カーブ・テストによる評価」, 寒地技術論文・報告概要集2014.
  • 森井隆(札幌歩こう会)ほか10名「積雪地高齢者の冬季歩行の転倒不安」, 寒地技術論文・報告概要集2014.
  • 竹内健太郎(士別市体育協会)ほか4名「スノーシュー愛好高齢者のライフスタイルとADL」, 寒地技術論文・報告集2015.
  • 鎗野目純基(北海道文教大学大学院)ほか4名「冬道歩行の健康体力科学的研究」, 北海道の雪氷,No.35, 2016.(北の風花賞受賞)

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