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令和2年3月3日 |
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学生、若手研究者のための積雪断面観測講習会の報告 |
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NPO雪氷ネットワーク |
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雪の研究に係る学生や若手研究者に対し、積雪断面観測の方法や融雪現象の留意点を伝えることを目的とした講習会が令和2年1月31日に開催されました。主催はNPO雪氷ネットワークと(一財)日本気象協会北海道支社、(株)北海道気象技術センターの三者です。当NPOから成田英器会員と松岡直基会員が参加し指導や準備に当たりました。
この冬は記録的な少雪で、観測場所を当初予定していた定山渓ダム上流の気象観測所から変更し、中山峠スキー場傍で実施しました。北海道大学7名、苫小牧高専1名、室蘭工業大学2名、寒地土木研究所2名、日本気象協会4名、北海道気象技術センター4名の総勢22名の参加となりました。当日は北海道の南海上を低気圧が通過中で、次第に北寄りの風が強まることが予想されましたが、時々日の射す中、予定通りの講習内容を行うことができました。
積雪断面観測の行う場所の選定留意点、雪穴の掘り方、そして積雪断面の形成方法から始まり、雪温観測、層別の密度サンプラーの使い方、雪質の分類と野帳の記入方法と進みました。三つのグループに分かれ、それぞれの観測断面で学生らが交代で観測を体験しました。さらに、全層密度サンプラーによる観測、層別の硬度やせん断強度測定と次々にこなしました。雪質の違い、層構造、氷板や一部の弱層も確認することができました。最後に青インクによる着色でそれらを再確認することとなりました。10時30分から3時間にわたる観測を終え、観測の穴を埋め戻して講習会は無事に終了しました。指導は成田会員と北海道気象技術センターの中林宏典が担当しました。二人は北大低温研究所の母子里や南極で多数の観測を手掛けた雪の観測のエキスパートです。
成田会員らの長年にわたる雪氷観測技術を学生や若手研究者へ直接現場で伝えられたことは、今後の雪氷研究や土木工学への展開に必ずや役立つものと思います。また、複数機関の参加者が互いに交流・刺激しながら時間を共有できたことも有意義なものとなりました。参加していただいた皆様と、主催者の方々に感謝し報告といたします。 |
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令和元年度事業報告書
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事業報告
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第54回 雪氷談話会
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